リハ技術部

リハ技術部長挨拶

当院では、脳卒中や骨折などによって体が不自由になった方が、住み慣れた地域で自分らしく生活を続けられるよう、質の高いリハビリテーション医療を提供することを目指しています。多くの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しており、それぞれの専門分野での知識と技術を最大限に活かすため、日々の研鑽を重ね、最新の技術を提供する体制を整えています。
リハビリテーションは単なる機能回復ではなく、患者さんが社会に復帰し、自立した生活を送るための支援です。私たちは、患者さんの早期の社会復帰を全力でサポートしてまいります。

リハ技術部長 大垣昌之
専門理学療法士
(神経・地域・予防・小児・支援工学)
認定理学療法士(管理運営)

リハ技術部スタッフ

病院リハ技術部長:1名 理学療法士:59名 作業療法士:41名 言語聴覚士:23名 合計:124名
介護理学療法士:5名 作業療法士:3名 合計:8名
専門理学療法士
神経 小児 地域 予防 支援工学
1名 1名 1名 1名 1名
認定理学療法士
脳卒中 運動器 呼吸 循環 地域理学療法認 発達障がい 管理運営
2名 2名 1名 1名 3名 1名 2名
心臓リハビリテーション指導士
3名
3学会呼吸療法認定士
6名
糖尿病療養指導士
1名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
2名
専門理学療法士
神経 1名
小児 1名
地域 1名
予防 1名
支援工学 1名
認定理学療法士
脳卒中 2名
運動器 2名
呼吸 1名
循環 1名
地域理学療法認 3名
発達障がい 1名
管理運営 2名
心臓リハビリテーション指導士
2名
3学会呼吸療法認定士
6名
糖尿病療養指導士
1名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
2名

2024年8月現在

理学療法科

理学療法とは「身体に障害がある者に対し、主として基本的動作能力の回復を図るため、治療体操、その他の体操を行わせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」(昭和40年6月29日法律第137号「理学療法士作業療法士法」)と定義されています。つまり、病気、けが、高齢、障害などによって基本的動作能力(座る、立つ、歩くなど)が低下した状態にある人々に対して、その能力を回復することを目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段で治療する物理医学的側面と、残された能力を最大限に生かして社会復帰をめざすリハビリテーション的側面を持っています。

当院では、運動での身体機能の改善・維持を目的とする運動療法を中心とした理学療法を提供しています。運動により関節可動域や筋力、筋持久力の維持・増大、全身の生理機能の改善をすることで、在宅や生活場面で必要な基本動作の回復を図っています。

作業療法科

3階リハビリテーション室の作業療法スペースです。日常生活で必要な動作、また家事動作の訓練を実施しています。

作業療法士は、人々の健康と幸福を促進するために、作業(対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為)に焦点をあてた治療、指導、援助を行います。

当院の作業療法士は、障がい者病棟では神経難病(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症)、地域包括ケア病棟では認知症、肩腱板断裂、心疾患、回復期リハビリテーション病棟では脳血管障害、大腿骨頸部骨折の患者さんを主に対象としています。

作業療法の内容としては、身体機能訓練、高次脳機能訓練、日常生活動作訓練、家事動作訓練、外出練習を行っています。さらに、病棟での「しているADL」を「できるADL」に近づけるよう、患者さん本人とともに、多職種協働でチームアプローチを行っています。

病状の経過を見ながら、脳血管障害の患者さんに電気刺激療法を行い麻痺側上肢の改善を図る、また自助具・福祉用具を活用して日常生活動作の自立度を高めるなどの創意工夫を行い、自宅退院がスムーズに行えるよう多職種による退院前訪問指導も行っています。

作業療法士は、患者さんが「できるようになりたいこと」、「できる必要があること」、「できることが期待されていること」に着目し、患者の個別的な目的や価値感を理解し、ともに支援していきます。

言語療法科

言語聴覚療法では、コミュニケーションや食べることに障害のある方が、再びその人らしく生き活きと生活できるよう、治療・指導・助言などの支援を行います。
当院の言語療法科では、成人の脳卒中、神経難病、その他の疾患によって生じる「言語障害」「構音・音声障害」「高次脳機能障害」「摂食嚥下障害」を対象としています。
言語障害、構音・音声障害、高次脳機能障害のある方は、「家族や友人とコミュニケーションがない」「外出できない」「仕事に戻れない」、日常生活にさまざまな支障をきたします。そのような方に対し、検査での評価を行い問題点を考え、その方にあった訓練を行っていきます。また、言葉でのコミュニケーションが難しい方には、言葉以外の方法でのコミュニケーションを検討します。

摂食嚥下障害のある方は、「好きなものが食べられない」「外食できない」、食べることに対しての制限があります。そのような方に対し、より安全に好きなものが食べられるよう、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査などの評価を行い、姿勢、食事内容、摂取方法を検討します。
コミュニケーションや食べることは、日常生活を送る上でとても重要な要素です。
スタッフはその点を理解した上で、一人の患者さんに真摯に向き合っていきます。

在宅支援科

在宅支援科は、当院を退院した患者さんがより安心した在宅生活・社会生活を送れるように、通院リハビリテーション・訪問リハビリテーションの提供を行っています。また、地域で生活される患者さん・利用者さんを対象とした通所リハビリテーション(デイケア)の職員も在籍し、退院後は日常生活での活動と社会参加のための支援を行います。
当院を退院された方を対象とした通院リハビリテーションでは、退院後の生活に不安を持った方や復職などをめざし更なる心身機能の向上や維持が必要な患者に対し、外来での理学療法・作業療法・言語療法を提供します。
また、訪問リハビリテーションでは、療法士がご自宅に訪問し、実際の生活環境のもと、移動動作や日常生活動作が安全に行えているかを確認・練習したり、屋外歩行を含む外出に向けた練習など、生活範囲の拡大に向けた支援を行います。

教育研修科

教育研修科は、リハ技術部に所属する理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に対し、社会人・医療従事者・専門職として、倫理感や専門性を持って質の高いリハビリテーション医療が提供できる人材の育成をし、教育的な視点からの支援とサポートを行います。OJT(On the Job Training)では、職種を問わず、横断的に治療場面やカンファレンス、各種専門分野の検討会に介入し、患者の治療方法や退院支援に対するアドバイスやサポートを行います。多職種での意見交換の場であるカンファレンスに同席し、今後の方向性に沿った支援が行えているか、具体的な目標設定とそれに沿ったアプローチやディスカッションが行えているかを確認し、具体的なアドバイスを行います(OJT)。
また、愛仁会グループ リハビリテーション部門 教育ガイドラインをもとに、新入職員研修、2・3年次の研修、指導者研修、リーダー研修、Off-JT(Off the Job Training)の企画・運営を行います。

教育体制

教育活動・具体的支援方法

愛仁会グループのリハビリテーション部門では、2012年より人材育成の指針・指標として、「愛仁会グループリハビリテーション部門 教育ガイドライン」を作成・導入しています。人員構成や経験年数の変化に対応できる見直しを繰り返し、現在は第3版を活用しています。
新入職員から中堅以上の職員の「熟達度」を臨床実践能力段階別到達目標(クリニカルラダー)として指標化することでめざすものを明確に示しています。また、評価基準を明確にするため、e-learningを導入し、新入職員研修・各年次研修で役立てています(リハビリテーション部門に所属する全職員が活用しています)

新入職員研修(Off-JT)の様子

年間計画に沿って、各年次役割別の研修を開催しています。感染拡大時でも研修を開催できるよう、Web環境の整備を行い、Microsoft Teamsを活用した研修も行っています。また、e-learningを活用することで、学習効果を高める支援も行います。その他、医師によるミニレクチャーの企画・実施など診療に直結する自己研鑽を支援しています。

若手職員と一緒に患者診療を行い、その場で治療方法の検討やアドバイスを行います。

病院見学のお知らせ

当院の見学を希望される方は、以下にご連絡ください。

病院見学のお申し込みされる際には、
メール本文に次の内容をご記入のうえ、
お送りください。

①希望日時
②見学目的
③代表者
④代表者連絡先
⑤見学人数